晴交雨獨 No.19 | prev | next |

シェービング

渋谷道玄坂下のこじんまりとしたドラッグストアは替え刃がほかのドラッグストアやディスカウンターより200円くらい安かった。あの激戦の地域でも明らかに安い。にもかかわらず会いませんね、選んでいる人には。もっとも銘柄は決まっているので1分とかからないし、もともと狭い店内で滞留時間の短いお店ですけど。

家の近所のドラッグストアーで替え刃を購入する場合は思案顔のご婦人を見かける。新製品をゆっくり眺めているとなんだか質問されそうなのでとっととレジに行くことにしている。聞かれたって分かるわけありませんから。

以前生活情報誌−といっても商品テストをしている信頼度の高い雑誌ですけど−に替え刃のカートリッジの互換性とパッケージに「《替え刃2個入り》と書かれているのに本体にはダミーがついているだけ」「カートリッジに互換性は無いのか」という質問に答える形のレポートが載っていました。そう、確かに「2個入り」でほんとに2個だけで交換できるのは1個なんですね。これは本体に最初から替え刃(カートリッジ)を装着していると迂闊な人がパッケージを開いた時に怪我をするからのようです。手を怪我するのはまだしも剃る真似をして切る人もいるというからなかなか世の中難しい。見えそうなものだけどねぇ

で、難しいのは正しい替え刃を買うこと。インジェクター(1枚刃)、2枚刃(これが実は様様なパターンを生んでいます)、3枚刃(ここ二年くらいの新型)があってまた各メーカーによっても全く互換性はありません。このなかから目的の物を探すといってもそれは難しいかも。

といっても別にご婦人方に見分ける力がないということではありません。たとえば化粧道具の筆に関する注意力は生易しいものではありません。流石に3本100円の絵筆で代用したらとは思わなくても500円の筆であれば、などという雑言は断固拒否されます。結局男の髭剃りには関心が無いし、なおかつ頼んだ方が単に替え刃−つまり自分が何を使っているか知らないらしい−なんていい方をするからなんですけどネ。

連日のウンザリするようなシェービングも少しは意識して見れば面白みもでて来ます。産毛の生えている女性にこっちだってマイニチ剃っているんだからあなたも少しは、などと八つ当たりめいた腹立もなくなる(^^;

そうそうシェービングブラシも自分のものは自分で買うのがいいですよ。中々色々揃っているし、5000円も出せば結構肌あたりの良い、なおかつ抜け毛も少ない長く使えるものが手に入ります。頼むとどうなるか?100円ショッブに行くと「これでいいんじゃない?」「同じでしょう、泡をたてるだけなんだから」という会話を聞くことが出来ます。

| prev | next |
cheer down