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尊敬される

どんな風にアンケートを取るのかは判らないけれど国際的に尊敬される国というのがあるらしい。一体誰にどう聞いて誰が答えてくれるんだかわからない。判らないけどそんなものにあこがれている人が結構沢山居る。その歴史を見れば尊敬なんて言葉が当てはまるような国があるかどうかははっきりしない。にもかかわらずいい年した大人が口にしている。

もっともその本心は国際的といったところで実際は米国しか見ていないんだろう。その米国にしばしば邪険に扱われて傷ついているというところ。頭をなでてイイコ、イイコしてもらえたら嬉し涙にくれるんじゃないのかな。

にも関わらずその米国が作成に関わった憲法は押し付けの間違ったものだと言っている。国会議員までもね。憲法が間違っているから法律が間違っている、と口にしている連中が安全保障条約はきちんと運用されると思っているのも随分妙だ。連中は米国相手に間違った憲法を押し付けられて偉い迷惑だと、面と向かって言えるんだろうか?国内だけでこそこそしてないで本気であれは押し付けで間違っていると。

貿易摩擦のなかでつきつけられたスーパー301条を忘れたわけではあるまい。

米国の中学生なら警察予備隊を作る前に日本側に憲法の改正を進言したことをついてくるでしょう。軍隊を持って独立国として防衛を考えろと。もっとも「普通の国」ならそんなことを言われる前にまず最初に如何にして国軍を再建するか様様なチャンスを伺うと思っていたでしょうけど。にもかかわらず憲法は改正せずにそのままにして姑息な形で軍を作る。まあこのやり方にもある意味では警戒したとは思うけど。何を考えているか判らないからね。

いや、あれは米国の戦後洗脳が効き過ぎて反軍思想が浸透したからなんて言っても、では実際何回くらい憲法の修正案が提案されたのか聴きかえされるだろう。これが実のところそんなことはしていないとなったらかなり意外だと思われるだろう。発議に至らないまでも提案すらしないとは。実際3分の2に至らないまでも1986年には政権党が5分の3まで議席を確保していたにも関わらず。付け加えるとこの発議の要件としての3分の2以上の賛成が無茶という話しもあるけど帝国憲法も総議員の3分の2以上の出席、その3分の2以上の賛成を要件としている。(米国、ドイツも憲法の修正には3分の2は同意が必要)

散々自分の都合でただ乗りしてきて都合が悪くなると押し付けだのなんだのと、ご都合主義と切り返されるんじゃないの?

人間の作った憲法は当然のごとく修正を重ねてマシなものに作り変えて行くのものだと思っている。憲法は不可侵なものだとは思ったこともない

現行の憲法が「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄する」とあるならそのとおり、武力の行使は支持しないほうが良い。少なくともこの憲法が安全保障条約の障害となると米国が判断すれば、修正にも支持が得られるはずだ。憲法を守るためには多少の摩擦もやむを得ないという姿勢は少なくとも国際的な信用は得られるだろうし、尊敬だって(^^;ね。しかし付き合いを優先して憲法を間違っているなんて言う話じゃ、修正したってどうせ守る気なんてないんだろうと思われるのが関の山。

現行の憲法の拡大解釈で武力の行使が支持できるとなれば、一体修正なんてする必要があるのか?そう言われる危惧はしていないのだろうか?

貿易摩擦のなかでつきつけられたスーパー301条を忘れちゃいけない。加えて次期戦闘機の単独開発すら許されず、空母の建造すら実際上不可能。

そういやイージス艦派遣の際、日本の船舶が運行するところには自衛権がある、インド洋の西側まで及ぶなんて言っている議員がいたが、そんな夜郎自大の考え通用しないでしょう。第一米国が許さないよ、そんな自衛権。

しかし連中はどうやって修正するつもりなんだろう?ただだだ間違っているだの押し付けだのというだけで

feb.26.2003
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