晴交雨獨 No.23 | prev | next |

メジャーへGO!

祝!松井選手メジャー挑戦!ジャイアンツからもメジャーリーグへ進む選手が出たことは喜ばしいです。活躍を期待しています

一人の力

それにしても笑ったのが「巨人さんもとんでもない事をしてくれた」とかいう感想をもらしたオーナーたち。揃いも揃って。この人たちは真剣に面白い観客の増える実効ある運営をしてこなかっことになぁんの反省もないんだ。

日本球界がどうたらこうたら言っている人がいますが、一人で何が出来ると思います?いやしばしばこういう人たちは一方で「自分だけでやってきたとは思うな!」などと脅迫的なことを言います。そうなんですよ、一人じゃ大した事は出来ません。むしろプロ野球に関わる人たちが一人一人リーグを良くする方法を考えて実践して行く、ナァナァでごまかさないことが一番有効ですが、だぁれもやりません。そんな人たちです

手の裏返す

もう一つ球界関係者たちは定見がありません。もうあっさりなんのこだわりもなく意見を変えてしまいます。今は日本球界の為に残れなどと−これは野球関係者にとっては日本球界を現状維持するある種の保身でもあるわけです−言ったその口で、もし来年日本に残ってスランプにでもなって御覧なさい、すぐに「松井にはチャレンジャー精神が足りない」「結局メジャーでは通用しないと考えたのだろう」「あの程度の長打力なら平均的」「臆病な性格」などと全く無定見に言うでしょう。そんな人たちばかり。野球記者の見識も見るべきものはありません。これまでメジャーにチャレンジした選手たちの前評判を見ればよくわかるはずです。最近の貴乃花を見ましたか?審議委員だのと言われている方が出した結論。あっさりひっくり返りました。あんなものなんですよ

1981年に西本を選出してから地に落ちてしまった沢村賞ですが、あの時もプレーではなく入団のゴタゴタが心証を害して選ばなかったそうです。だけど、連中そのゴタゴタの発端になったドラフト制度や選手対球団の契約の問題点などはなおざり。というより球団べったりと言っても良いに思う。別に選手の言い分が全て正しいといは思っていないけれど球団経営自体の問題は撫でる程度で選手の側の非はフレームアップするのは変だと思う。

そう言えば今年のセリーグの優勝シーンに何度かあの1973年の優勝シーンをオーバーラップしていました。あの「問題」のシーズンです。巷間しばしばタイガースは優勝すると費用がかかるからワザと負けているといわれていましたが、少なくとも江夏さんは自著でこのシーズン終盤に球団幹部から勝たないように依頼された事を書かれていました。だけどこう言う話は結局なんのフォローもされない。

レベルの差

日米の差は詰まった。もうそんなに変わりはない、なんて利いた風な、ことを言う人はいます。でも実際にメジャーリーグを永きに渡ってみている人はどれくらいいるのでしょうね。例えばよく言われるメジャーリーグはテレビの放映権料をプールして配分しているという話。どうも日本と同じように連日中継されている試合全てプールされていると思っている人がいまだにいます。実際には週末の全国中継(故にローテーションで回っている)がプールされています(もちろんそれなりの金額である)。基本的にはローカルの中継が主ですから収入も地域人口と人気に比例します。一事が万事ではありませんが、大方はその程度の知識で日米の差は縮まったと言っていると思います。

もちろんどの程度の差があるか計るには直接対決が一番です。あぁ、あの日本に来るやつではありませんよ。例えばインド洋の小島で相撲リーグが行われていてそこそこ盛り上がっているとします。そこで親善も兼ねて日本の関取衆が招待されます。向こうの島では対戦を煽って世界決戦なんて言ってたらどうです?パカも休み休み言え、ではありませんか。世界決戦なんて言うなら国技館に来い!でしょ?当たり前です。野球で決戦なんて言葉を使うならUSAの球場に行くのが当然でしょ。

ニホンノヤキュウ

しばしば海外の選手と意思の疎通が上手く行かなかった場合に使われる「ニホンノヤキュウ」。球界関係者自らが日本を貶めていることがわからないんですかね。たいていの場合は説明が十分でないとか監督が自らの説明責任を果たしていないといった落ち度によります。今現在、実質的な「ニホンノヤキュウ」はキャンプの初めになってドタバタとチームの柱となる4番バッターに海外の選手を使おうと−それも助っ人という一時凌ぎのつもりで−スカウトに出かける。こういうことをほんとに驚くほど長くもう、ずうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと馬鹿の一つ覚えのようにやってきました。ID野球(何度も書くけどimportant dataって単に「重要情報」ってだけだと思うけど)なんていっても実質的にはバッターボックスを何度も何度も外してスタンドから見ていると退屈至極なウンザリするようなことをしてピッチャーの集中力を削ぐ程度。パワー重視ではなく細かいフォーメーションプレーやきめの細かいシフトを用いるといったことではありません。メジャー・リーグと戦っても試合になるような日本式の野球を−観客を飽き飽きさせないことも含めて−本気で作らないとマイナーリーグ化は近いように思う。USAと対抗できる、しかし別のタイプの違う野球が作ることは出来ると思うけど。

ま、でもこれまでの経緯からいっても小手先のルール改正でメジャー・リーグへの移籍を難しくするのがあの人たちの精一杯でしょうけど。

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