| cheer down | prev | next |

晴交雨獨

離れ小島


元通産大臣が文芸春秋の政府広報と言う名の対談で「石油は後30年くらいでなくなる」と言ってました。10年位前ですけど。通産大臣を辞めてまもない時期のことなのでこの田村と言う人物の話も全くのでたらめということではないと思う。

原子力発電を推進する為なのか割と石油がなくなると言う言辞は多く聴かれた。その割には実質的なことをなにかしていたんだろうか。本当はなくなるなんて思っていないのかも知れないが(少なくとも発言者達の寿命のうちは)、しかしいつかはなくなるはずである。

で、その際には飛行機はどうするのかな?と思っている。電気で飛ぶ飛行機は今の所ラジコン程度で、旅客機というレベルまではかなり遠い。大量移動をどうするかという問題はとりあえず電車で間に合わせる。そういうつもりがこの十年の超特急を推進する力になっているように思える。イギリスとフランスはトンネルで繋がり少なくともロンドンからベルリンまでは超特急で移動が可能である。多少の天候の不順でも何とかなる。EUというどうも良く分からない(或意味では神聖ローマ帝国の復活?)大組織も事電車移動には便利な仕組みですしね。将来的にはベルリンとモスクワも結ばれれば、ロンドンからモスクワまでは超特急で移動が可能ということになる。

中東からアジアへは陸路はある。飛行機が無くなっても移動は可能である。それに石油を自分の所の分くらいは確保しているだろう。中国は自給自足が可能。アフリカは政情不安から陸路には問題が多いと思えるが、逆に言えば交渉次第で解消の可能性もある。パリ・ダカールを見ても車次第では移動も可能。問題は電気自動車での連続走行時間と言うことになる。フィリッピンやマレーシア、シンガポール辺りが中心になってアジア圏を構成するか。中国は内紛が多いからな。オーストラリアとニュージーランドは確かに離れている。オーストラリアはまだアジア圏とは近いがニュージーランドは船かな?

アメリカは自給自足するでしょうね。それに陸路で南北は繋がっているので直ぐに困ることはないと計算しているだろうし、インターネットという仕組みを急速に普及させて情報移動の革新させているのも戦略でしょう。

船が基本、というのが日本の現状。


| prev | cheer down | next |